一本足生活

アキレス腱の断裂から復活までの記録

一本足生活【37日目】

今日は、消防署に行ってきました。僕の上の子がはたらく車が大好きで、その中でも消防車と救急車が特に大好きなんです。なので、この消防署には子供を連れてこれまでに何度も訪れています。子供ができるまで、消防署に来たことはなく、むしろ、用もないのに訪れては行けない場所だと思っていました。あるとき、こども園のママ友から消防署で車を見学させてもらえたという話を聞いて、僕らも行ってみたところ、本当に見せてもらうことができ、それからよく行くようになりました。

 

消防署では、車を間近で見ることができますし、消防隊員に車の説明をしてもらえたり、さらには、子供たちを運転席に乗せてもらうこともできたりします。訓練をしているときは、その様子を近くで見学させてもらえることもできました。そんな感じなので、実は子供たちだけではなく、大人たちである僕や嫁さんまでも楽しませてもらっているところもあります。

 

これまでに、この消防署だけではなく、色々な地域の消防署に行ってきましたが、どこの隊員さんも親切で丁寧に対応していただけます。予約などせずに飛び込みで見学しているにも関わらず、嫌な顔をせず対応してもらえます。消防署の隊員さんは街の安全を守るだけではなく、我々のような一般人の期待にも応えてくれるんだなといつも感動しています。

 

今日も救急車や消防車を見学していると、救急車とはしご車に子どもたちを乗せてもらえることになりました。消防署にある車は、大型のものが多く、救急車はハイエースがベースになっているので、そうでもなかったのですが、はしご車は大型トラックにみたいに車高が高いのです。なので、子供たちが乗るとなると、抱っこしてあげないと乗ることができません。普段だと、お仕事中の隊員さんにそこまでお願いするのも申し訳ないので、僕が子供たちを抱っこして乗せてあげます。でも、今日は松葉杖です。抱っこすることができません。これまでの僕では、ご迷惑をかけるのは申し訳ないとなるところなのですが、不思議とそんな気持ちにはなりませんでした。むしろ、「隊員さんにお任せします。」とまるで悟りでも開いたかのように純粋な気持ちになっていました。恐らく、松葉杖でどうにもならないことで、諦めがついていたんだと思います。

 

隊員さんにお礼を言ったところ、自分の仕事を全うしただけだと言ってくれましたし、子供たちも喜んでいます。僕だけが気を使っていただけだったようでした。

 

これまで「お任せすること=悪いこと」という強迫観念がありましたが、お任せすることも悪いことではないのではないかと、今日の出来事で思えるようになりました。

 

怪我をしても悪いことばかりではありません。このような新たな発見、気づきもあるものですね。勉強になりました。