一本足生活

アキレス腱の断裂から復活までの記録

一本足生活【80日目】

自由に歩けるようになってきたので、家のことも徐々にできるようになってきています。夕食の準備では、できあがった料理を運んでいます。今日も料理を運び終えたのでいざ食べようかとすると、箸がないことに気づきました。慌てて取りに行くのですが、この時、ふと思いました。「箸を取りに行くだけのために歩いて行けるなんてなんて楽なんだろう」と。

 

というのも、これまでは立ち上がるだけでも大変でした。何かものを運ぶとしても、今の状態の自分では両手に何を持てるのか事前にシミュレーションしていました。自分の必要なものをある程度は、自分で運びたい気持ちもあったので、自分で運べるものは運び、どうしても無理そうなものは他の人にお願いする形をとっていました。例えば、「大皿に入った揚げ物など慎重に運ぶ必要がないものは運べそうだけど、バランスをとる必要がある味噌汁なんかは無理そうだな。」みたいな感じです。

 

ところが今では、歩くときにそこまで足を引きずらなくなりました。なので、これまでのような綿密なシミュレーションは必要ありません。思いつくままに歩いて取りに行っています。思いつくまま効率を考えずに運んだりするのは無駄かも知れません。でも、気軽に歩けるって幸せだなと気づかされました。